洗面台に何かトラブルが起きた時、その構造を理解しているとトラブルの早期解決に繋がる場合があります。
水回りのトラブルは放っておくと後々被害が大きくなる可能性も高いです。
万が一に備えて洗面台の作りがどうなっているのか詳しく見ていきましょう。
洗面台は部品を含めると以下のような部材が必要になります。
大きく分けて4つのパーツで構成されています。
それぞれのパーツと起こりうるトラブルについて見てみましょう。
水栓金具はご存じの通り湯水を出すための部材です。
その種類は様々で、シングルレバーの混合栓やシャワー水栓、自動水栓など形状は多岐にわたります。
水栓金具の中にはカートリッジと呼ばれる部品が入っています。
お湯と水を調合させて吐水口に出すための調節部品のことをカートリッジと言います。
もしハンドルを閉めている状態なのに吐水口から水がポタポタ垂れる、水量の調節がきかない、などの不具合が起きた場合はこのカートリッジの故障が原因となります。
カートリッジは消耗品になりますのである程度の年数が経っているものはこまめに点検をするか、異常がみられる場合はすぐに交換しましょう。
排水口についている部材でこちらを開閉することで水を溜めたり流したりすることができます。
排水金具にも様々な種類があり、ゴム栓で蓋をするタイプや、直接手で開閉するポップアップ式、または水栓周りに開閉のスイッチのようなものがついているタイプなどがあります。
天板カウンターに洗面ボウルが乗っているタイプの洗面台はこの排水口の接続で天板とボウルを固定させます。
排水口の接続には防水のためにパッキンを使用します。
このパッキンも順番や種類がありますのでしっかりと接続説明書に従ってつけましょう。
もし排水口付近で水漏れなどが見受けられる場合は、パッキンの劣化による可能性が高いです。
こちらも劣化が疑われる場合は早めに交換しましょう。
水道から流れた水は排水口を通り、排水トラップへと流れていきます。 排水トラップには2種類の構造があります。
排水口から壁に向かって繋がる壁排水と床に繋がる床排水です。
みなさまのご自宅はどちらのタイプでしょうか?
建物の構造によってこの排水位置は変わりますので、一度ご自宅の排水がどちらのタイプなのか見ておくといいかもしれません。
床排水でも壁排水でもトラップはくねくねとした形をしています。
排水トラップがこのような形になっているのには理由があります。
それはこの湾曲した部分に常に水が溜まっていることによって、下水からの匂いを止める役割を果たしているのです。
もし洗面台周りで普段はしないような嫌な臭いがしてくる場合はトラップの水が減ってしまい、下水の匂いがそのまま上がってきてしまっている可能性があります。
その時は一定量の水を流してトラップ内に水が溜まっている状態にしてください。
もし排水トラップを外すような作業をする場合には必ずバケツや雑巾などを用意して周りが汚れないようにしましょう。
中に溜まっている水がそのまま出てきてしまいます。
洗面台の構造は大きく分けてこのようになっています。
それぞれの箇所によって起こりうるトラブルの内容は違います。
もちろん水回りですので専門的なことは業者の方に依頼するほうが安心で安全です。
しかし大まかにでも構造を理解していれば、応急処置など素早く対応ができる場合もあります。
もし不安な点があればお気軽にご相談ください。
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